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触れてみたかったから(うたプリ)

第3章 3


「今日も似合ってるよ、レディ」

バイトあがりの格好のことだ。
あのときと同じ格好。

「あーあー。なんだかきいたことのあるセリフ」
「同じことを言わせてしまうくらい、レディは魅力的なのさ」
「さようで。どこにいくの?」
「いつもの喫茶店かな」

意外と庶民的な選択だった。

「君のことだから、やたらと高級なところに連れていかれるのかと思ってた」
「そういうのがよかったなら今からでも変更しようか?」

神宮寺レンはチラリと私をみて楽しそうにこちらの出方をうかがっている。

「疲れを紛らわせるための休憩なのに余計疲れさせるつもり?」

神宮寺レンは答えず、楽しそうに笑っただけだった。

「…午前は忙しかったのかい?」
「…別に、いつも通り」
「それは大変だったね」
「暇つぶしがね」

商店街の南の端にある喫茶店へ歩く。
その喫茶店は私にとっても神宮寺レンにとっても馴染みのある店だ。
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