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触れてみたかったから(うたプリ)

第1章 1


商店街近くの豪邸のようなマンションはシャイニング事務所のアイドル専用のマンションだ。
そこに住んでいるアイドルや今話題のST☆RISHのメンバーはもちろん、昔からの馴染みで日向龍也、月宮林檎などの大人気アイドル、時にはシャイニング早乙女本人が来店する。

芸能専門学校 早乙女学園からも程近く、早乙女学園に楽器の消耗品や音楽の専門書を卸しているのはウチなのだ。
店構えはこぢんまりとしているのだが、実は結構すごい楽器屋だ。


カランカラン…

「こんにちはー!」
「音也。いらっしゃい」
「おやイッキ。奇遇だね」

来店を告げる乾いたベルの音は、ギターケースを背負った赤髪の青年を招き入れた。

「涼子さん!こんにちは!レンもここにいたんだ!」

太陽のように明るく、店内にいる店員、客に声をかけまくる彼はST☆RISHのメンバー、一十木音也だ。

「音也くん、いらっしゃい。今日は弦を買いに来たのかな?」

ギター・ベース担当の店長が嬉しそうに音也の来店を歓迎している。

「あ、余語さん!よかったぁ…余語さんがいて…。弦ももちろん買うんだけど、最近ギターの調子が悪くてさ…。ちょっと見て欲しいんだけど、今大丈夫?」
「リペアね。ちょうど暇だったからすぐに見てあげられるよ。リペア台に行こうか」
「ありがとう余語さん!」
二人はワイワイとギターについて語り合いながらギター用のリペア台まで行ってしまった。
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