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触れてみたかったから(うたプリ)
第1章 1
少なくとも一人は必要がないが、とにかく受け取った。
「3万円のお預かりね」
さっと代金を受け取り、カルトンにお釣りを戻し、神宮寺氏の前に差し出した。
「お釣りはいらないよ」
「困ります」
「レディへのチップだよ」
「違算になって商店街への報告が面倒なのでお釣りは絶対です」
「お堅いねぇ、レディは」
神宮寺氏は楽しそうに笑う。
「あのねぇ…」
「良い事を思いついたよ。余語さん!」
「突然店長呼んでどうするつもりなんですか」
「まぁまぁ、レディ。おとなしくしてて」
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