第3章 ひとしずく【沖田総司】
「泣かないで。君の言いたいことはわかるけど、でも絶対に行かなきゃ…。僕の事は心配しないで。大丈夫だから。」
「そんなこといっても…沖田さんは絶対期待を裏切ります!」
「僕が君の期待を裏切ったことってある?」
「あります!けっこう。」
「そうだっけ?でも今回だけは絶対だから。約束するよ、必ず、僕は戻ってくる。」
それから3日が過ぎ、私の元には一通の文が届いた。差出人は土方歳三。
『総司のことだが、あいつは逝っちまった。きっと近藤さんに会いたかったんだろう。お前のせいじゃねぇから気にするな。』
土方さんらしいまっすぐな文章。