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短編集[銀魂・薄桜鬼・戦国BASARA]

第5章 俺様のもの[猿飛佐助]


私はずぅっと前に森で迷子になっていたところを政宗様に助けていただいた。自分の城はすぐそばだと教えてくれた。だけど、私が帰るべき場所はここじゃない。…佐助のいる甲斐国。迎えに来てほしい。でも私は外に出ることもできない。


「咲希さま、申し訳ない。あんたの故郷へはしばらく戻れねぇかもしれない。」

「片倉さま!どうしてですか?」

「奥州も狙われていない訳じゃねぇ。政宗様は緊急時のためにここにいなきゃならない。」

「そんな…。では、私だけででも甲斐国へ戻ります。」

「あんた、バカじゃねぇのか。こっから甲斐まではどれくらいの距離があるか知ってていってんのか?」

「………。」



わたしだってそれくらいわかる。だけど、今は早く佐助に会いたい。故郷へ帰りたい。


「わかりますが、私は!」

「あんたの護衛をできる奴らは今はいねぇ。俺が行ってもいいが、政宗様にすぐバレるだろう。」

「だから、それなら私一人でも構いません。」

「もし、敵に間違えて突っかかられたらどうする?あんたが死んだら困んのは甲斐の奴らだろ。出ていきたい気持ちはわかる。けど、護衛に人員をさけれない今、我慢も必要だ」
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