Fake Lovers 【ヒロアカ 相澤 R18】
第1章 潜入捜査1日目
の肩が跳ねた。
やはり、最初から正体がバレていたのだ。
「あ、あの……何のことでしょうか、お客様……」
必死でしらばっくれようとするが、相澤の口元には微かに可笑しそうな、そして呆れたような笑みが浮かんでいた。
「しらばっくれなくていい。化粧やウィッグで誤魔化してたってお前の立ち振る舞いや声まで隠せると思うか? ……それに、そんな落ち着かない顔で接客されたら、嫌でもわかる」
「~〜〜っ!」
は真っ赤になり、バニー耳をへたんと垂らしそうな勢いで俯いた。
周りの客やボーイに聞こえないよう、蚊の泣くような小声で囁く。
「……いつから気づいてたんですか……」
「店に入ってきた瞬間だ。……お前こそ、なんでこんな格好をしてこんなところにいる。警察からの要請か?」
「……はい。新種の違法薬物の潜入捜査で……。顔が割れてなくて、店の条件が合うのが私しかいなかったみたいで……」
「ハァ……警察も無茶を言う」
相澤は頭を抱えるようにして小さくため息をついた後、その手で顔を覆いながらも、指の隙間からチラリとの露出度の高い衣装を見つめた。
「……にしても、限度があるだろう。そんな心許ない格好でアングラな店に潜入させるなんてな」
「だ、だって仕方ないじゃないですか! 捜査のためなんですから……! それに、相澤さんこそ何でここにいるんですか? まさか本当にプライベートで……」
「そんなわけないだろ」
相澤は呆れたように目を細めた。
「こっちも同じだ。地下ルートで出回ってるブツの出所を追ってたら、この店にぶち当たった。まさか現場で身内、それもお前と鉢合わせるとは思わなかったがな」
「……そうだったんですね。……でも、よかった……相澤さんが客で……」
は胸を撫で下ろし、心底ほっとしたようなため息をついた。