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Fake Lovers 【ヒロアカ 相澤 R18】

第2章 ショータイム♡


だが、そこは百戦錬磨のプロヒーロー(兼、深夜の高級店で財布を直撃された男)。
すぐに表情を立て直し、何事もなかったかのようにポケットからカードを取り出す。



「……これで頼む。カード手数料も一括でいい」


「かしこまりました! カード手数料の件、ご了承ありがとうございます。すぐに処理してまいりますね!」



ボーイがカードを受け取り、伝票を持ってその場を離れようとしたその時、隣でそっと様子を伺っていたの視線が、テーブルに残された伝票の合計金額に吸い寄せられた。




(ん……? 伝票の数字、どれどれ……? ——っ!?)



は思わず息を呑み、その場で全身を固まらせた。
そこには、目眩がするほどのエグい金額が印字されていたのだ。



(き、金額がおかしすぎる……!! 延長を何回も重ねて、ショータイム料とかドリンク料とか諸々が乗っかってるから……!? ひゃあ……相澤さんの財布、一発で瀕死になるんじゃ……っ!)



あまりの金額の破壊力に青ざめるを他所に、処理を終えたボーイが領収書とカードを持って戻ってきた。



「お待たせいたしました! 領収書でございます」



相澤は受け取り際に、ちらりと隣で固まっているを一瞥してから、何食わぬ顔でボーイに向き直った。



「……おい。この娘の次の出勤日はいつだ?」


「え? あ、ちゃんの次ですか? ええと、明後日だったと思います!」


「……そうか」



相澤は領収書をスマートに胸ポケットにしまい、立ち上がりながら低く呟いた。



「なら、明後日もまた来る」

「えっ……! 毎度ありがとうございます! 明後日もお待ちしております!」



ボーイが満面の笑みを浮かべる中、相澤はへと視線を落とす。
その瞳の奥には「今度説教な」言わんばかりの呆れと、ほんの少しの優しさが混じっていた。




「じゃあな、新人さん。また明後日」


「あ……はい……お気をつけて、お客様……」



ひらりと手を挙げて、相澤は夜の街へと消えていった。





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