Fake Lovers 【ヒロアカ 相澤 R18】
第2章 ショータイム♡
「……お前な」
「だ、ダメですか……!? 周りの子たち、みんなこれくらい言ってます……っ! もっと、こう……耳元で囁いた方がいいですか……!?」
「いや……いい、やるな。これ以上俺の精神を削るような演技をするな」
相澤は頭を抱えそうになるのを必死で耐え、腰に回した手に少しだけ力を込めての体をしっかりと固定した。
「……とにかく、お前は黙って俺に抱きついてろ。それが一番『それっぽく』見える」
「えっ……でも、ご奉仕は……」
「これが今の俺への一番のご奉仕だ。余計な動きをするな。……わかったな?」
低く諭すような相澤の声に、は「は、はい……!」とバニー耳を揺らして素直に頷いた。
(……ハァ、助かった。なんとか誤魔化せたか……)
胸を撫で下ろす相澤だったが、腕の中で大人しくぴったりと密着してくるの温もりと柔らかさに、かえって下半身の熱が引かなくなっていくという新たな地獄に直面するのだった——。
◇
二人がそのままの姿勢で固まっている周囲では、さらに過激でいかがわしいやり取りが繰り広げられていた。
「んっ……ねえ、ここもっと摩って♡」
「もう♡そんなにココ固くしちゃって……エッチなんだから♡」
「やぁん♡お客様の手つき、いやらしい……っ♡」
「もっと♡……ソコ舐めて♡」
あちこちから聞こえてくるのは、ズボンの上から股間に手を這わせ、扱かせる艶めかしい声や、首筋に吸い付いて舐め回す生々しい水音。
男性経験の浅いにとって、それらはあまりにも過激すぎる世界だった。
(な、なに……!? みんな、そんなことまでしてるの……っ!? なんかいかがわしい音まで聞こえるよ……!!)
「っ……~~~!」
過激な音と光景の毒気に当てられ、は目が回りそうになりながら必死で相澤の胸元に顔を押し付けしがみついて耐え抜いた。
相澤のスーツから香る彼の匂いだけが、彼女の正気を繋ぎ止める唯一の命綱だった。