• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第9章 確認しなければ


「とにかく、彼女だってずっと頑張ってきたんだ。あんたのために研究して、心配して、きっと自分にできることを探してる。少しくらい、その気持ちに応えてあげてもいいんじゃない?」

「……俺は、あいつを大切に思っているからこそ……」

「うん。わかってるよ」

硝子は今度こそ、からかうのをやめた。

「だから、二人でちゃんと話しな。あんたが一人で全部決めることじゃないだろ?」

脹相は黙り込んだ。

彼女を守りたい。

それは間違いない。

だが、自分の不安ばかりを優先して、彼女の気持ちを聞こうともしていなかったのではないか。

そんな考えが、頭の片隅をよぎった。

しばらくして、脹相は机の上の包装を見つめたまま、ぽつりと口を開いた。

「……まあ、何だ」

「ん?」

「……これは、その……一つしかないのか?」

「…………は?」

硝子がきょとんとした。

くわえていた煙草から、灰がぽろりと机の上に落ちる。

/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp