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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第7章 研究があるから触れられる


――体液を求められることが嬉しいというよりも、こうして彼女と過ごせることが嬉しいのかもしれない。

研究という理由があるから、彼女は俺の身体を気遣い、触れ、時間をかけて向き合ってくれる。

そして俺も、彼女に触れていいのだと教えてもらえる。
その時間が、いつの間にか特別なものになっていた。

「……なあ」
「ん?」

「次に必要になったときも、遠慮なく言ってくれ」

彼女は不思議そうに首を傾げた。

「もちろん。でも、脹相が嫌なら無理にお願いしないよ?」

「嫌なわけがない」

思わず即答すると、彼女は目を丸くした。

脹相は少しだけ視線を逸らしてから、静かに続けた。

「お前が俺のために時間を使ってくれるのも、触れてくれるのも……俺は嬉しいんだ」

「……脹相」

「だから、俺もお前に触れていたい。もちろん、お前が嫌でなければ」

彼女は一瞬驚いたあと、ふわりと笑った。

「嫌なわけないよ。私だって、脹相に触れてもらえるのは嬉しいもん」

そう言って、今度は彼女のほうから彼の胸に寄り添った。

脹相は彼女を抱きしめ、そっと頭を撫でた。
研究のために始まった、体液の採取。

けれど今では、その時間は二人が気持ちを確かめ合う大切な時間にもなっていた。

そして脹相は、彼女にはまだ言っていないことを、心の中でそっと呟く。

――次に頼まれるのが、今から楽しみだ。

もちろん、それは研究に協力したいからだけではない。

彼女が自分を求めてくれることも。

自分から触れていいと、笑って許してくれることも。

そのすべてが、どうしようもなく嬉しかった。
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