• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第1章 キス



「……本当に、したいのか」

「うん。大好きだもん」

「……そうか」

彼は私の頬に手を添えた。

「……俺も、お前と口づけを交わしたい」

その言葉が嬉しくて、私は目を細めた。

「じゃあ、遠慮なく」

脹相は少し照れたように視線を落とし、それから、ゆっくりと顔を近づけた。

唇が優しく触れる。

いつもと変わらない、温かなキス。

一度離れたあと、彼は私の顔をじっと見つめた。

「……大丈夫か」

「うん。何ともないよ」

私は微笑んで、彼の頬にそっと触れた。

「これからも、気になることがあったら硝子さんと一緒に確認していこうね。だから、ひとりでずっと怖がらなくてもいいんだよ」

「……ああ」

「私、これからも研究を続けていくんだから。脹相が安心できるように、一緒に考えることなら、いくらでも付き合うよ?」

少しいたずらっぽく笑うと、彼は困ったように眉を下げた。

「……お前は、本当に俺を安心させるのが上手いな」

「そう?」

「ああ。……だが、同時に心配にもなる」

「もう、心配性なんだから」

私が笑うと、脹相は小さく息を吐いた。

そして、私の髪を撫でながら、ぽつりと呟く。

「……それでも、お前が俺と一緒にいる未来を考えてくれていることが、嬉しい」

「ふふっ。私にとっては当たり前のことだよ」

私は彼をぎゅっと抱きしめた。

「脹相がいる未来がいいんだもん」

彼は一瞬だけ目を見開き、それから、耳まで赤くなりながら私を抱きしめ返した。

「……お前は、本当に……」

「なに?」

「……俺を、どうしようもなく幸せにする」

その声があまりにも優しくて、私は彼の胸に顔を埋めた。

頭の上から、穏やかな声が降ってくる。

「……俺も、お前の夢を応援する。お前が研究を続ける姿を、そばで見ていたい」

「うん」

「そして、お前が帰ってきたら、こうして抱きしめたい」

「うん」

「……これからも、ずっと」

私は彼の背中に腕を回し、ぎゅっと抱きしめ返した。
/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp