第6章 ※また検体を
上から見下ろす彼は新鮮で、いつでもキスできそうな距離に、私は顔を赤くした。
「スカートは汚れたら困るから先に脱いでくれ。下着はそのままでいいから」
「わ、かった」
言われるがまま私は準備をして、結局上も下着だけになって脹相と見合う。
「あの…私がしてあげたかったんだけど…?」
「そんなことをする必要はない」
「え?」
「こんな怖いものを見る必要なんてないんだ」
「…怖くなんてないもん」
「そうか」
そういうと脹相は私の頬に手を当て、キスをした。
「いいんだ、お前は。ただいてくれるだけで」
「……脹相」
脹相の顔が一瞬曇ったのが分かる。
脹相はきっと本心ではない。
私はそう思いたい。
この先、体で繋がることがなければ見ることはない。だから見せないと言うのが脹相が思っていることなのだろう。
私は脹相がそう思っているのだと思うと、今すぐにでも研究を進めなければと思った。
「好きだよ」
脹相は驚いたように目を瞬かせたが、フッと力が抜けた。
「俺もだ。」
私は彼に愛情が伝わるようにキスをする。
いつも彼がしてくれるように舌を絡めて何度も何度もできるだけ深く長く繋がる。
キスに夢中になっていると、背中を伝う指の感覚に気付いた。
ゆっくりと抱きしめられ、私もいつもと違う位置で彼を抱きしめた。