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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第5章 秘密にしたほうがいい


それから数日後。

私は研究資料を抱えて、医務室から廊下へ出た。

朝からずっと作業をしていたせいで、肩も目も痛い。

早く帰りたい。

お風呂に入って、脹相の隣でゆっくりしたい。

そんなことを考えていると、前方から脹相が歩いてきた。

「あ……」

思わず声が出そうになる。

彼も私に気づき、視線が重なった。

本当なら、笑いかけたい。

今日もお疲れさま、と伝えたい。

できることなら、今すぐ抱きつきたい。

けれど、廊下にはほかの人もいる。

私は小さく頭を下げた。

「……お疲れさまです」

「ああ。……お疲れ」

それだけだった。

すれ違って、終わり。

胸の奥が、きゅっと痛くなる。

その頃、脹相もまた、振り返りたい気持ちを必死に抑えていた。

けれど、二人で決めたことだ。

今は我慢しよう。

帰れば、会えるのだから。

そして夜。

玄関の扉を開けると、リビングから足音が聞こえてきた。

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