• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第5章 秘密にしたほうがいい


高専の廊下で、脹相は伏黒恵と出会った。

「脹相。最近、あいつとちゃんと過ごせてます?」

「ああ。……だが、研究で忙しいようだ」

「やっぱり。あいつ、昔から一つのことに集中すると周りが見えなくなるんで。飯もまともに食べてないときがあるみたいだし」

脹相の表情が曇った。

「……そうなのか」

「家では無理させてないすよね?」

その言葉に、脹相は口を閉ざした。

帰ってきた私を抱きしめ、もう少しだけと引き留めてしまうことがある。疲れていると分かっていても、寂しさに負けてしまうのだ。

「……気をつける」

「お願いしますよ。あいつ、あんたのことが好きだから、無理すると思うんで」

「ああ……分かっている」

恵は少しだけ表情を引き締めた。

「あ、それと、もう一つ。あんたとあいつが付き合っていること、あまり周りに知られない方がいいかもしれません」

「……どういう意味だ?」

「上層部には、あんたの存在を消したいと思ってる人間もいるでしょう。あんた一人なら自分で対処できても、あいつが人質に取られる可能性だってゼロじゃない」

脹相の顔から、血の気が引いた。

「……!」

「あんたをおびき出すために、あいつが利用される可能性だってあります。二人で暮らしていることも、できるだけ知られない方がいい」

脹相は拳を握りしめた。

自分が危険に晒されることは構わない。

だが、私だけは違う。

「……俺は、を守りたい」

「だったら、守り方を考えてください」

恵は静かに告げた。

「俺は、あいつが大切な人と幸せに暮らしてほしいと思ってます。だからこそ、気をつけてほしいと思ってる」

恵が去ったあとも、脹相はその場に立ち尽くしていた。

彼女との関係を隠したいわけではない。

むしろ、恋人であることを誇りに思っている。

それでも、自分のせいで彼女が傷つく可能性があるのなら。

「……五条に相談するか」

脹相は、五条悟のもとへ向かった。


/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp