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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第5章 秘密にしたほうがいい


「……行ってくるね、脹相」

朝日が差し込む寝室で、私はベッドに横になる脹相の頬に軽く口づけた。

「もう行くのか」

「うん。硝子さんに頼まれてる資料があるから。今日は少し早めに行かないと」

そう言って笑うと、脹相は私の手をそっと握った。

「……無理はするなよ」

「分かってる。帰ったらいっぱい甘えるから」

「……約束だぞ」

「うん、約束」

もう一度キスをして、私は家を出た。

脹相の身体に含まれる毒素について調べることは、彼自身を守ることにもつながる。そう考えた私は、本人の了承を得て、硝子さんの研究を手伝わせてもらっている。

けれど、研究に夢中になるあまり、帰宅は日に日に遅くなっていた。

その日も、脹相が帰宅した頃には、私はまだ高専に残っていた。

テーブルには、二人分の夕食が並んでいる。

脹相はスマートフォンに届いたメッセージを見つめた。

『ごめんね、もう少しかかりそう。先に寝てて!』

「……そうか」

怒っているわけではない。

自分のために頑張ってくれていることは、よく分かっている。

それでも、以前のように一緒に食事をしたり、帰ってきた私が胸に飛び込んできたりする時間が、恋しかった。

「……寂しい、など」

小さく呟き、脹相は冷めた夕食に目を落とした。

そんな翌日の夕方。


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