第4章 ※もう一度検体を
「……分かった」
そう答えると、脹相は困ったように眉を下げた。
「……すまない」
「どうして謝るの?」
「いや……」
彼は顔を覆いかけて、結局、手を下ろした。
「……お前があまりにも素直だから、余計に困る」
「……?」
よく分からなかったけれど、彼が真剣なのは伝わってきた。
私は恥ずかしさに頬を熱くしながら、ゆっくりと上着に手をかけた。
一枚ずつ、服を脱いでいく。
脹相は、途中からほとんどこちらを見られなくなっていた。
それでも、私が戸惑っていないか、嫌がっていないかを確かめるように、時折こちらを気にしている。
やがて、下着姿になると。
「…………っ」
脹相が、ごくりと喉を鳴らした。
その音が妙にはっきり聞こえて、私まで恥ずかしくなってしまう。
「……ちょ、ちょっと恥ずかしいね」
思わずそう呟くと、脹相は弾かれたように顔を上げた。
「……ああ。すまない」
「ううん……」
私は胸元を隠すように腕を寄せ、困ったように笑った。
すると、脹相はしばらく私を見つめたあと、そっと手を差し出した。