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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第4章 ※もう一度検体を 


「……すまない。思ったより時間がかかっている」

「大丈夫だよ。急がなくていいからね」

そう言って近づくと、脹相は私の手をそっと取った。

「……実は」

「うん?」

彼はしばらく言いよどんだあと、覚悟を決めたように口を開いた。

「最近、お前と……あまり触れ合えていないだろう」

「……え?」

思いがけない言葉に、私は目を瞬かせた。

脹相は私の手を握ったまま、少しだけ俯いている。

「朝は早く出ていくし、帰ってくる頃には疲れている。お前が頑張っていることは分かっているから、邪魔をするつもりはない」

「……脹相」

「だが……その」

彼の耳が、じわじわと赤くなっていく。

「……お前を意識してしまうと、どうにも思うようにいかない」

「…………」

「久しぶりに、こうして二人きりになったからかもしれないな」

最後のほうは、ほとんど囁くような声だった。
私は、彼の言葉をゆっくりと胸の中で受け止めた。

そうだったのか。
彼は、私が思っていた以上に寂しい思いをしていたのかもしれない。

研究に夢中になっている間、私は彼の気持ちにきちんと気づけていなかった。
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