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蜜月の君と胡蝶の姫【薬屋のひとりごと/R18】

第1章 その胡蝶、閨の教育係にて




交わされる接吻に、流されそうになる。


これでも、閨教育係としての矜恃がある。


は壬氏の閨の帯に手を伸ばした。


シュッ、と衣擦れの音がして、はらりと閨着の合わせが緩み、やがて引き締まった鍛え上げられた筋肉質の肢体が顕になった。


見蕩れてしまう程の均等のとれた肉質。


そっ、と触れようと手を伸ばせば、大きな手により掴まれてしまう。


「そこまでだ···」


「あぁ、ちょっと···!これでは何も出来ません」


壬氏は解かれた帯をから取り上げると、の両手首を頭上へ持って行き、先程の帯でしゅるしゅると拘束してしまった。


ご丁寧にも長い枕にも固定されてしまい、これでは手が出せない。


が慌てたように困惑した様子で壬氏を見れば、壬氏はいい笑みを浮かべているではないか。


嫌な予感しかしない。


「何も出来ないようにしたんだ」


「···壬氏様、マニアックなプレイをお好みで···?」


成長するに連れて、美しい顔に似合わず、性癖が歪んでしまったのでは···と嫌な憶測が浮かんでしまう。


「バカを言うな···言っただろう?女性の感じる所を教えて欲しい、と」


「っ、···!」


今の状況を楽しんでいるのか、何も出来ないをいい事に、壬氏は耳元で囁いた。


甘やかな低い声と、吐息混じりの声音にゾクゾクと背中がむず痒い感覚が走った。


「ん、それは···人それぞれで···」


「ほう······」


「んん、やぁ···」


壬氏の赤い舌が、丁寧にの耳の襞をなぞった。
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