第2章 官女試験
竈門に火を炊いて小ぶりな鉄瓶を置き、湯を沸かす。
茶器に茶葉と沸いた湯を入れれば、茉莉花の良い香りに気持ちが落ち着いて行くようだ。
お盆に茶器を乗せてカウチに着くと、隣のテーブルに茶器を乗せたお盆を置き、湯呑みに茉莉花茶を注いだ。
(···落ち着きますわ)
茉莉花の良い香りに、やっと一息ついた気がした。
(この後はまた壬氏様の所へ顔をお出ししないといけないなんて···)
昨夜の事があったからか余計に気まずい。
だから閨教育係など嫌だ、とお断りしたのに無惨にも強引に推し進められてしまったのである。
*
数刻して···。
「おはようございます。壬氏様」
「おはよう、。その後体調はどうだろうか?」
(···。)
壬氏が仕事をする宮に着くなり、が挨拶しにくれば、そこにはやたら肌がツヤツヤのやたら機嫌の良い壬氏が迎えいれた。
「何の問題もございません···」
は袖に手を差し入れて礼を取る。
(いや、腰···腰がめっちゃ痛いですわ···)
などと素直に伝えられるはずも無く。