第1章 その胡蝶、閨の教育係にて
壬氏は思わず頭を抱えたくなった。
姫としての教養とは···?気品は何処へ置いて来てしまったのか、いや、コイツは最初からそう言う奴だったかと、片手で自分の額をおさえた。
「如何されました?···わっ!?」
「来い。とりあえず···今日から閨教育係として、しっかり手解きしてもらうからな」
数秒後、壬氏はの手首を掴むと、寝台の所まで来れば、を横抱きにして寝台の上に降ろした。
壬氏が続いて寝台に登ると、に一気に顔を近づけた。
「っ、」
今更ながらに、照れてしまう。
「何を照れてる?これからそんなんで、俺に教えられるのか?」
(俺って···!?)
壬氏の一人称が元に戻っている事に驚きつつも、ペースを乱されてしまうは少なからずも混乱してしまう。
「えっ、え?壬氏様!?」
一気に距離を詰められ、肩を抱き寄せられてゆっくりと寝かされてしまったのは、の方だった。
「女性はどこを、どんなふうに触られたら感じるのか、俺に教えてくれ」
「いやぁ、あの、私が上で」
「···、それはまた今度だ」
言うや否や、柔らかい笑みを浮かべた壬氏はの唇に自分の唇を重ねた。
ぷにゅっとした柔らかな唇の感触に、壬氏は瞳を細めた。
「んうっ···!」
(···、もしかしなくても、閨教育なんていらないんじゃ···!?)
─て言うか、接吻なんて聞いてない!!