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【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】

第5章 OPERATION⑤



***


「鞄を部屋に置いてくるから待ってて」

ローレンがそう言うと、セリーナは頷いてエントランスのソファに腰掛けた。

視線は受付でチェックインをしているローレンに向けられている。

(512号室ね)

セリーナは受付係の女性の口の動きから部屋番号を読み取ると、視線を外した。

セリーナは長い足を組むと、仕事の半分を終えたような笑みを浮かべてソファに深く座った。



ローレンがエレベーターで五階に上がり、フロアに出たところで、変装したフランキーとすれ違った。

「っ、失礼」

すれ違いざまにわずかに体が触れると、フランキーは軽く会釈した。

ローレンも軽く会釈をして、そのまま自分の部屋に入っていった。

フランキーはその姿を見届けてから、同じ階の別の部屋に入った。



フランキーは今しがたローレンに取り付けた盗聴器の受信状況を確認した。

受信機からはローレンが荷物を置く物音が聞こえ、フランキーはニヤリと笑った。



ローレンは荷物だけ置くと、すぐに部屋から出てセリーナの元に向かったようだ。

二人は同じホテルのレストランへ向かったらしい。

案内係の声から、二人が完全個室へ通されたことが分かった。どうやら人目を避けたい話があるらしい。
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