【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第4章 OPERATION④
アンジェラは戸惑いながらセリーナに聞いた。
彼女のその表情に、セリーナは眉を顰めた。
「どうして?意外なの?」
「あ…、ええ…」
あからさまに狼狽しているアンジェラに、セリーナは一歩近付いた。
彼女の耳元まで顔を近付けると、小さく低い声で問いかけた。
「…ロイドになにか言われたの?」
セリーナの冷たい声が耳の奥に響き、アンジェラは背筋にぞくりとした寒気を覚えた。
「…いいえ…、私の勘違いです…」
アンジェラはそう言うと、セリーナから距離を取るように一歩後ずさった。
「…………」
セリーナは無言でアンジェラの様子を見ていたが、アンジェラ自身も困惑しているように見えた。
(…ロイドがなにをしたの?)
セリーナはアンジェラの動揺の原因がロイドにあると思った。
ロイドが誘惑でもした?
私へしたことと同じように…。
本当にプロジェクトのために、内部の人間を利用しようとしている?
セリーナの脳内で、ロイドへの不信感が一気に膨らんだ。
それ以上アンジェラに何も言わず、セリーナは休憩室を出て行った。