【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第4章 OPERATION④
セリーナはローレンと別れたあと、自分の執務室に向かった。
その途中にある休憩室の前で、中から聞こえた声にセリーナの足が止まった。
「本当にフォージャーさんは紳士的だし、素敵なの」
(………は?)
セリーナは思わず休憩室の中を見た。
休憩室には、ロイドがどれほど素敵かを同僚に熱弁しているアンジェラ・ケラーがいた。
彼女はロイドの働きかけで、セリーナに代わってハルトマン通商の担当になった秘書官だった。
「あれだけ素敵な人だったら、彼女がいるんじゃない?」
「彼女がいたっていいじゃない。結婚しているわけじゃないんだから、別れればそれまででしょ?」
なぜか、その言葉にものすごく苛立った。
「そうねぇ。でも別れる気はないの」
「!!?」
突然、セリーナが休憩室に入ってきたため、アンジェラたちは驚いて振り返った。
「彼、素敵でしょ?だけど私たちが別れることはないから、変な期待はしないでね」
セリーナの声は落ち着いていたが、その柔らかい笑顔に、アンジェラはかえって恐怖すら覚えた。
「…ローゼン秘書官とフォージャーさんが付き合っているんですか?」