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【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】

第4章 OPERATION④



エリーゼは強張っているセリーナの手元を見た。

受話器を持っている指先がかすかに震えている。

『迅速に、かつ正確にだ』

「…承知しました」




セリーナは受話器を置くと、小さな息を吐いた。

『蜃気楼』が、一つの任務にこれほど時間をかけても成果を出せなかったのは初めてだった。

セリーナは受話器から手を離すと、視線を落としたままエリーゼに言った。

「チオペンタールナトリウム(自白剤)を使うわ」

「…本気で言ってるの?」

セリーナの言葉に、エリーゼは目を見開いた後、険しい表情を向けた。



「…自白剤は拷問にも使われてきた薬よ。映画のように、問いかければ真実を答えるような代物じゃないわ。薬で思考を鈍らせて自白を誘導しても、それが真実とは限らないのよ」

拷問で精神を追い詰め、薬で判断力を奪って自白を誘導する。

それが本来の自白剤の使い方だ。

まだ証拠を掴めていないこの状況で、セリーナはロイドにそんな手段を使おうとしているのだ。




エリーゼの言葉にもセリーナは答えなかった。

そんなセリーナを見て、エリーゼは彼女の肩に優しく手を置いた。

「…焦らないで…、あなたなら大丈夫よ。一番優秀だもの」
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