【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第4章 OPERATION④
軽いキスを何度か交わし、次第にその口付けは濃厚さを増していった。
ロイドの手がセリーナの背中を撫でると、彼女は少し体を離してロイドを見上げた。
「…泊まるの?」
「…ダメなの?」
ロイドは片手をセリーナの腰に回し、もう片方の手で頬を包み込んだ。
頬に触れるロイドの手を意識すると、セリーナの頬が赤く染まっていった。
「…ダメなんて言ってないわ」
セリーナが肯定すると、ロイドは目元を細めて微笑んだ。
セリーナはこの部屋にロイドがいることを咎めない。
彼女は上手に甘えて、適度に距離を取る。
他人と一緒にいて、こんなにも楽しく満たされる時間をロイドは知らなかった。
ロイドには、恋人が何も隠さず、すべてを見せているように思えた。
だからロイドが必要な情報をセリーナから引き出せないのは、彼女が本当に潔白だからだろうか。
一瞬、そう考えてセリーナへの疑念が薄れることもあった。
だけど、どうしてだろう。
『黄昏』の中の何かが、彼女が潔白ではないと訴えている。