【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第3章 OPERATION③
セリーナがバスローブの紐を結び終えたのを確認すると、ロイドは彼女の耳元に手を伸ばして、真珠のイヤリングを片方ずつ外した。
そして眼鏡の横に並べて置いた。
ロイドは身をかがめて、セリーナの膝裏と背中に腕を回すと、彼女の体を軽々と抱き上げた。
「自分で歩けるわ」
「僕が貴方に触れていたいんです」
セリーナは咄嗟にロイドの首に腕を回して、困惑した顔でロイドを見た。
ロイドは何事もないようにセリーナを見つめ返し、ゆっくりと部屋を横切ってバスルームに向かった。
浴室の扉を開くと、湯気が二人を包み、勢いよく流れる水音が響いていた。
湯はまだバスタブの半分ほどしか入っていない。
ロイドはバスタブの縁に腰を下ろすと、セリーナを自分の膝の上に乗せた。
ロイドの肩口から顔を上げたセリーナは、彼の鼻先で動きを止めた。
セリーナの背中を支えていたロイドの手は、ゆっくりと彼女の後頭部に移動する。
そして彼女の髪をそっと掴むと、セリーナの唇に優しく自分の唇を押し付けた。