【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第3章 OPERATION③
ロイドはおもむろに体を起こし、ベッドから降りた。
彫刻のように綺麗な背中が、セリーナの視界に入る。
「バスタブにお湯を張ってきます」
ロイドはそう言うと、バスルームの中に入って行った。
ロイドの姿が見えなくなると、セリーナはシーツを胸元まで引き上げながら体を起こした。
ロイドの眼鏡を外すと、ベッドサイドのテーブルに置いた。
セリーナはそのままシーツで体を隠しながら、ベッドから降りた。
脱ぎ散らかされたロイドのスーツを手に取った。
スーツの重みや、手を滑らせた時の違和感などを確かめた。
特に不審な点はなかったので、自分の服もまとめて拾い、皺を伸ばしてベッド脇に置いた。
バスルームからは蛇口の水音が響いていた。
そのすぐ後、バスローブを着たロイドがセリーナ用のバスローブを手に、部屋に戻ってきた。
ロイドはセリーナの前まで来ると、静かに彼女の肩にバスローブを掛けた。
ベッドの中とは違い、とても紳士的な仕草だった。
セリーナは渡されたバスローブに袖を通した。