【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第2章 OPERATION②
「ぶっはははは!!お前、何やってんだよ!!」
「笑い事じゃない」
「いや、笑うだろ普通!!あの黄昏が女絡みでこんな面倒なことになるなんてよ!」
「……偶然だ」
「偶然で済ませられるかよ!」
フランキーは急に真面目な顔をしてロイドを見た。
「きっとこの女はどこぞの組織の殺し屋だ。黄昏を暗殺するために近付いてきたんだよ」
突拍子もない話に、ロイドは小さなため息を吐いた。
「俺の正体が割れているとは考えにくいし、彼女を殺し屋と決めつける根拠もない」
「なぜ言い切れる?お前、今まで何度命を狙われたと思ってるんだ?」
フランキーの言葉に、ロイドは右手で口元を押さえた。
(彼女が俺の命を狙っているなら、あの夜に仕掛けてきたはずだ)
ロイドはオペラ劇場からホテルまでの彼女の言動を思い返した。
警戒を緩めていた瞬間もあったが、少なくとも彼女から殺意を感じることはなかった。
「俺を殺すつもりなら、わざわざ時間をかける必要がないだろ」
「そりゃあそうだな」
納得したフランキーはどこか不機嫌だ。
それはロイドが美人とただいい思いをしただけだと認めることになるからだ。