【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第2章 OPERATION②
「ロイド・フォージャーを調べ直して。出生記録から学歴、現在に至るまでの経歴、すべて」
セリーナがそう言うと、工作員たちは顔を見合わせた。
「すでに報告書は出してます」
「もっとよ」
困惑している工作員に、セリーナはピシャリと言った。
不審がられても、セリーナは意見を曲げなかった。
あの出会いが仕組まれたものなのか、それとも本当に偶然なのか…。
任務に必要な調査ではあったが、セリーナはそれ以上に、ロイドを知らずにはいられなかった。
***
「フランキー。追加で調べてほしい人物がいる」
「おいおい、またかよ。お前、俺を何だと思ってんだ?」
「優秀な情報屋だと思っている」
「……そういう時だけ持ち上げやがって」
フランキーは大きくため息を吐くと、ロイドが差し出した書類を受け取った。
「で?今度はどこのお偉いさんだ?」
「東国商務省の特別秘書官だ」
「へぇ。女か?」
「ああ」
「美人?」
「……任務に関係あるのか?」
「大ありだろ!お前、女を落とすのだけは得意だからな!」
ロイドは何も言わずにフランキーを見つめた。
「……なんだよ、その目は」
「調査は明日までに頼む」
「人の話を聞けよ!!」