【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第2章 OPERATION②
東国商務省の正面玄関を抜けると、ロイドは受付に向かった。
「ハルトマン通商のロイド・フォージャーです。本日、ヴァルター商務大臣との面会を予定しております」
ロイドが名刺を差し出すと、受付の女性は予定表を確認した。
「お待ちしておりました、フォージャー様。担当の者がご案内いたします」
受付の女性が電話を入れると、ほどなくして濃紺のスーツに身を包んだ男性職員が現れた。
「フォージャー様ですね。商務大臣がお待ちです。こちらへどうぞ」
ロイドは軽く会釈をすると、職員の後に続いた。
厳重な身分確認を済ませ、職員に案内されて専用のエレベーターに乗り込む。
最上階に到着すると、磨き上げられた大理石の廊下が真っ直ぐに延びていた。
壁には歴代の商務大臣の肖像画が飾られ、廊下の先には重厚な木製の扉が見える。
「こちらがヴァルター商務大臣の執務室でございます」
職員はそう告げると、扉を三度ノックした。
「大臣、ハルトマン通商のフォージャー様をお連れしました」
「入りたまえ」
扉の向こうから、落ち着いた低い声が返ってきた。