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【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】

第2章 OPERATION②



そして、今回の接近対象が『セリーナ・ローゼン』である理由。



セリーナは東国商務省の商務大臣直属の特別秘書官。

彼女は大臣の予定管理だけでなく、外国企業との会談の調整や、重要な貿易案件の資料管理にも携わっている。



つまり、WISEが調査している不正な貿易案件についても、重要な情報に接する可能性が高かった。

輸入許可に関係する政府高官の名前、西国企業との非公開会談の予定、異例の手続きで許可された輸入案件の記録、そして商務大臣と取引関係者とのつながり。



WISEはセリーナ自身が不正に関与していると断定しているわけではない。

政府内部の黒幕へ近づくため、最も有力な接近対象として彼女を選んだ。




朝は無造作に額へ落ちていた金髪も、今は七三に分けられ、前髪を後ろへ流すようにきっちりと整えられていた。

鼻筋には細い銀縁の眼鏡が掛かり、知的で落ち着いた印象を与えていた。

眼鏡の位置を中指で軽く押し上げると、ロイドは左手に持った革製のビジネスバッグを握り直した。



そしてゆっくりと、東国商務省の本庁舎へ足を踏み入れた。



(さて、俺のロザリンデ夫人はどんな顔を見せてくれるか)
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