【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第2章 OPERATION②
政府機関が立ち並ぶ官庁街の一角で、ロイドは東国商務省の本庁舎を静かに見上げた。
今回『黄昏』が演じるのは、西国の大企業・ハルトマン通商の東国事業部統括部長。
ハルトマン通商は、機械や工業製品を中心に扱う大手総合商社だ。
産業用機械や精密部品、工作機械、電子機器など、幅広い製品を取り扱っている。
主要取引先には工場や製造業者だけでなく、政府関連企業も名を連ねていた。
(この肩書きなら、商務省の上層部とも接点を持てる)
『オペレーション・ヴェール』
西国から東国へ輸出された産業用機械や精密部品の一部が、軍事目的に転用されている疑惑が浮上していた。
さらに、通常の審査を経ずに輸入許可が下りていることも判明している。
WISEは、東国政府内部に不正取引を支援する人物がいると推測していた。
今回、黄昏に課せられた任務は三つ。
一つ目は、不正な輸入許可に関与した東国政府高官の特定。
二つ目は、輸入許可記録や関係者間の連絡など、不正取引を裏付ける証拠の確保。
そして三つ目は、軍事転用される物資の最終搬入先を突き止め、次の搬入を阻止すること。