• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】

第2章 OPERATION②



「冗談。ここで書類仕事をしているだけじゃ、守れないものもあるでしょう?」

セリーナは天井からエリーゼへ視線を戻すと、小さく笑った。



「私はこの国が好きなのよ。だから、誰にも壊させたくないの」

「相変わらず愛国心が強いこと」

「そういうわけじゃないわ」

セリーナは椅子から立ち上がると、窓を覆う鉄の壁に目をやった。



「私が守りたいのは政府でも、政治家でもない。この国で暮らす人たちよ」

セリーナは静かに言葉を続けた。

「朝になれば仕事に行って、家族と食卓を囲んで、明日も同じ一日が来ると思って眠る。そんな当たり前の生活を、誰にも奪わせたくないの」



エリーゼは黙ってセリーナを見つめていた。



「国が戦争を始めれば、真っ先に犠牲になるのは、戦争なんて望んでいない人たちでしょう?」

セリーナは机に手を置くと、エリーゼに向かって微笑んだ。



「だから、私はこの国を守る。そのためなら、どんな汚れ仕事だって引き受けるわ」

セリーナがそう言うと、エリーゼは意味ありげに微笑んで封筒を差し出した。

「なら、今回のミッションは絶対に受けるべきね」
/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp