【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第1章 OPERATION①
休息を取るため、予定より早くバーリントに入ったのだ。
あとは、ここバーリントで今回のオペレーションの指令を受け取るだけだった。
ロイドは水気を拭くと、部屋の中に戻った。
散らばった服を集めて、ベッドの上に放り投げた。
その時、部屋に控えめなノックの音が響いた。
「ルームサービスでございます」
「今開けます」
ロイドはタオルを肩に掛けると、バスローブを羽織って扉へと向かった。
扉を開けると、制服を着たホテルの従業員がワゴンとともに立っていた。
「おはようございます。ご注文の朝食と新聞をお持ちしました」
「ああ、ありがとう」
ロイドが扉を大きく開けると、従業員は一礼してワゴンを室内へ運び入れた。
銀色の蓋が外されると、焼きたてのパンとスクランブルエッグ、ベーコンが姿を現した。
小さな器にはバターとジャムが添えられ、白いポットからは淹れたてのコーヒーの香りが漂っている。
従業員は手際よく朝食を整えると、折り畳まれた新聞をテーブルの脇に置いた。
「ほかに何かご用命はございますか?」
「いや、結構です。ありがとう」
ロイドがチップを渡すと、従業員は丁寧に頭を下げて部屋を出て行った。