【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第1章 OPERATION①
眩しい朝日で、ロイドは目を覚ました。
腕の中には昨夜抱いていた彼女の重みがなく、ロイドはゆっくりと隣に目をやった。
想像通り、彼女は何も言わずに部屋を出て行ったようだ。
ロイドが腕を伸ばした先のシーツが少しよれていて、彼女が昨夜ここにいたという痕跡はそれくらいだった。
ロイドは深く息を吐くと、ゆっくりと体を起こした。
自分が脱いだ服だけがベッドの周りに散らばっていて、ロイドは目を細めながらベッドから立ち上がった。
向かった先はシャワールームで、ロイドは頭から冷たいシャワーを浴びた。
冷水に打たれるうち、頭がすっきりと冴えていった。
彼女がこうして姿を消すことは予想していた。
自身の名前さえ名乗らなかった女だった。
昨夜、二人の間にあったのは強い性欲だけだった。
ロイドはそれ以上彼女のことを考えるのをやめた。
休息の合間に楽しい体験ができた。ただそれだけのことだった。
シャワーを終えたロイドは、白いタオルで濡れた髪を拭いながらバスルームの鏡の前に立った。
普段はきっちりと整えられた金髪も、今は水分を含んで額に垂れ、長めの前髪が碧眼にかかっていた。
指先で無造作に髪をかき上げると、残った水滴がこめかみから頬を伝い、形のよい顎先へと落ちていく。