【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第1章 OPERATION①
「一杯目は私が…」
そう彼女が言った時に、彼女の体がぐらりと傾いた。
ロイドは咄嗟に彼女の腰を掴み、体を支えた。
ふらついた彼女の足元を見ると、踵が随分と赤く腫れていた。
「…新しい靴だったから…」
彼女は靴擦れをしている足元を見て、顔を赤く染めた。
ロイドはホテルのロビーのソファに彼女を座らせると、跪いて彼女の足首に触れた。
細い足首を慎重に持ち、優しく靴を脱がせた。
ただ患部を確認しているだけなのに、ロイドの指先は彼女の足首を撫でるように動いていた。
「…歩けますか?」
跪くロイドを見下ろしながら、彼女は小さく息を呑んだ。
「…歩けないと言ったら?」
その言葉に、ロイドの指先にわずかに力がこもった。
ロイドは彼女の膝の裏と背中に腕を回すと、そのまま抱き上げた。
小さな悲鳴を上げて、彼女はロイドの首に抱き付いた。
ロイドがそのまま歩き出すと、彼女はロイドの肩口に顔を埋めた。
エレベーターに乗り込むと、ロイドは客室階のボタンを押した。
扉が閉まると、ロイドは彼女をそっと降ろし、腰を支えながら壁際へ寄せた。
同時に彼女の指がロイドの胸元を掴み、その体を引き寄せる。
次の瞬間、ロイドの唇が彼女の唇を塞いだ。