夢蝕のデバッグ 〜ゾンビと淫触に墜ちる高額アルバイト〜
第2章 バイト1日目 〜ゾンビレイプ〜
お風呂上がりの火照った体で脱衣所を出ると、まるでタイミングを見計らっていたかのようにスタッフが入室してきた。
「さん、お風呂上がりにお邪魔します。こちら、就寝前にお召し上がりいただく特製のハーブティーです」
「あ、ありがとうございます! わざわざ運んでくださったんですね」
「ええ。ぐっすりリラックスして深い睡眠をとっていただくことで、より質の高いバイタルデータが採取できるんです。ですので、どうぞ残さずにお召し上がりくださいね」
「そうなんですね。いただきます!」
受け取ったマグカップからは、甘く爽やかなハーブの香りがふわりと立ち上り、それだけで一日の疲れがスーッとほぐれていくような感覚を覚えた。
部屋のソファに深く腰掛け、ふうふうと息を吹きかけながら一口口に含む。
「わぁ……すごく美味しい……! ほんのり甘くて、すごく落ち着く味です」
「お口に合って良かったです。ブレンドにもこだわっていますから。……どうですか? 少し体が温まってきませんか?」
「はい、なんだかすごくホッとするというか……」
ゆっくりと味わいながらハーブティーを最後まで飲み干した、その直後のことだった。
(あれ……? なんだか急に……頭が重い……?)
ガクン、と視界が揺れた。
さっきまで元気に動いていた体に、まるで鉛を流し込まれたかのような猛烈な怠さが押し寄せてくる。
瞼が重く垂れ下がり意識が急速に遠のいていく感覚に、は困惑して首を傾げた。
「あの……すみません、なんだか急に……ものすごい眠気が……。私、そんなに疲れてたのかな……?」
ろれつが回りきらない口調でそう尋ねると、スタッフは静かに微笑み優しく肩を叩いた。
「ふふ、慣れない環境ですからね。ご自分が思っている以上に、初日の緊張とお仕事のお疲れが出ているのでしょう。……そろそろ、お休みになってはいかがですか?」
「ん……そう……ですね……。それじゃあ、おやすみなさい……」
「ええ、おやすみなさい、さん。——良い夢を」
スタッフを見送り、カチャンと扉が閉まる音をぼんやりと聞きながら、はフラつく足取りでベッドへと向かった。