夢蝕のデバッグ 〜ゾンビと淫触に墜ちる高額アルバイト〜
第4章 バイト3日目 〜蟲輪姦〜
また、行き止まりだ。
(……あんなに、頑張って進んだのに……)
絶望感がを襲う。
引き返すべきか、それとも他の道を探すべきか——。
立ち尽くしていると、ふと足元に目が留まった。
「……マンホール?」
そこにはマンホールの蓋が少しズレて、開いているのが見えた。
暗い穴の奥からはドブ臭い、湿った空気が漂ってくる。
(……ここが?)
なぜだかわからないがは本能的に、この先が「正解」のルートだとなんとなく理解してしまった。
ゲームで言う、次のエリアへの入り口だ。
「……嫌だけど、行くしかないよね」
は、意を決してマンホールの穴へと入った。
◇
下水道の中は、地上以上に地獄だった。
薄暗く、足元はぬるぬるした汚水で滑りやすい。
壁からは、正体不明の液体が滴り落ち、不気味な水音が反響している。
(……怖い。早く、ここ抜けたい……)
拳銃を構え、下水道の中にある僅かな明かりを頼りに慎重に進む。
——ゾンビの気配はない。
だが、それ以上に不気味な静寂がの精神を削っていく中、懐中電灯の光が、壁にある奇妙なものを捉えた。
「……なに、これ?」
壁の一部が、異様に膨らんでいる。
まるで巨大な何かの卵のような……。
不審に思い目を凝らしつつ近づくと、その瞬間、卵の表面がピキピキと音を立ててひび割れた。
「……ッ!」
中から飛び出してきたのは巨大な羽蟲だった。
無数に生えた毛深い脚に不気味な羽音を立てて振動する、不気味な巨大な蟲。
それが三匹——。
卵から這い出た三匹の巨大な羽蟲は濁った眼でを捉えると、一斉に羽音を鳴らして飛びかかってきた。
「……いやぁぁぁぁぁッ!!」
は悲鳴を上げながら、無我夢中で拳銃のトリガーを引いた。
——バンッ! バンッ! バンッ!!
しかし、蟲たちはぶんぶんと不規則な軌道で飛び回り銃弾を避けた。
(嘘!?当たらない、全然当たらないよ……ッ!)
焦れば焦るほど、照準は狂う。
蟲たちがの顔のすぐそばをかすめていくたびに、風圧と不快な臭いが彼女の恐怖を限界まで引き上げた。