夢蝕のデバッグ 〜ゾンビと淫触に墜ちる高額アルバイト〜
第4章 バイト3日目 〜蟲輪姦〜
夕食は今回も豪華だったが、はほとんど箸をつけなかった。
ゾンビ映画の鬱展開やゲームでの凌辱、そして昨夜の悪夢。
それらが頭の中でぐちゃぐちゃにかき回され、食べ物を口に入れる気力が湧かなかったのだ。
(……全部、夢。ここは安全。……大丈夫)
シャワー室で、身体に残る不快な熱を洗い流す。
皮膚が赤くなるほど強くこすったが、身体の奥の疼きは消えなかった。
支給されてるワンピースの寝巻きに着替え、ベッドに横たわるとスタッフが入ってきた。
「失礼します。さん、今夜のハーブティーをお持ちしました」
「……ありがとうございます」
はカップを受け取ったが、そのままデスクの上に置いた。
「……あの、私、今日はもう……お腹がいっぱいで」
「おやおや、夕食はほとんど残されていたようですが」
スタッフは、を一瞬だけいやらしい目つきで舐めるように見ると、すぐに事務的な笑顔に戻った。
「これは、仕事の一環です。……質の高いバイタルデータを採取するためには、あなたが深く、安らかに眠ることが不可欠なんです。……もし、これを飲まないというのであれば、契約違反と見なさざるを得ませんが」
「……契約、違反……?」
「ええ。莫大な違約金の話は契約の時にもしましたよね? ……それとも、今すぐここを出て、借金まみれの生活になりたいのですか?」
スタッフの言葉には言葉を失った。
逃げ場はない。
「……わかり、ました。……飲みます」
は震える手でカップを掴むと、一息にそのハーブティーを飲み干した。
昨日よりもさらに濃厚で、甘ったるい香りがした気がした。
「……ん、味、が……」
そう思った瞬間、昨日よりもはるかに強烈な眠気が、大波のように押し寄せてきた。
「ん……嘘……また、急に眠気が……」
意識が泥の中に引きずり込まれるように急速に遠のいていく。
VR機器を装着したかどうかも定かではないまま、はベッドに崩れ落ちた。
重く、深い、逃れられない眠りの底へ。
——暗闇の中で足音が近づいてくる気がした——。