夢蝕のデバッグ 〜ゾンビと淫触に墜ちる高額アルバイト〜
第4章 バイト3日目 〜蟲輪姦〜
「……なに、これ……」
は、コントローラーを床に落とした。
全身の血の気が引き、ガタガタと震えが止まらない。
これは、ただのホラーゲームじゃない。
これは……ただの凌辱シミュレーションだ。
「——失礼します。さん、どうかしましたか?」
絶妙なタイミングで控室のドアが開きスタッフが入ってきた。
彼は床に落ちたコントローラーと、画面に映る「GAME OVER」の文字を一瞬だけ見ると、すぐに心配そうな顔(を演じながら)でに近づいてきた。
「……あ、あの……スタッフ、さん」
は、涙目でスタッフを見上げた。
「……ゲームの、内容が。……前と、違って。……ゾンビに、襲われると……その、変な……エッチな、こと、されて……」
ろれつが回りきらない口調で、必死に訴える。
だがスタッフは彼女の混乱など最初から織り込み済みであるかのように、フッと口元を歪めた。
「ああ、なるほど。そのことですか」
スタッフは落ちたコントローラーを拾い上げると、何事もなかったかのように説明を始めた。
「お伝えしていた通り、これはまだ開発中のプロトタイプですからね。さんから日々提供していただいている、恐怖や拒絶といったバイタルデータに基づいて、リアルタイムでゲーム内容を改良、アップデートしているんですよ」
「え……改良……? データ……?」
は、呆然とスタッフの言葉を聞いていた。
「ええ。つまり、さんがゾンビに対して強い拒絶や嫌悪感じれば感じるほど、ゲームはその感情をより強く引き出すような、より悍ましく、より過激なシチュエーションへと進化していくんです。……午前中の映画も、そのための『刺激剤』でしたしね」
「……じゃあ、私が……怖がれば怖がるほど、このゲームは……もっと、過激なことに……?」
「ふふ、そういうことです。……素晴らしいですよ、さん。あなたのおかげでこのゲームは今までにないほどクオリティーの高い究極の『ゾンビによる凌辱ホラーゲーム』へと進化しようとしています。顧客もきっと大喜びしますよ」