夢蝕のデバッグ 〜ゾンビと淫触に墜ちる高額アルバイト〜
第4章 バイト3日目 〜蟲輪姦〜
「あれは全部、夢。ここは安全。……大丈夫」
鏡の中の青白い顔をした自分に言い聞かせ、身支度を整える。
運ばれてきた朝食はとろけるような極上な朝食だったが、味はほとんど分からなかった。
「おはようございます、さん。昨晩は、よく眠れましたか?」
控室に入ると、いつものスタッフが完璧な営業スマイルで迎えてくれたが、その笑顔がなぜか今日はいつも以上に不気味に感じられた。
「あ、はい……。おかげさまで……」
「それは何よりです。……さて、今日も映画鑑賞から始めていただきますが。その前に、昨夜はどのような夢をご覧になりましたか?」
また、その質問だ。
は一瞬、言葉に詰まった。
二人のゾンビに口やお尻まで弄ばれる夢なんて、口が裂けても言えない。
「……えっと、その。……昨日みたいに、ゾンビに追いかけられて……ちょっと、怖い夢でした」
顔を赤くし視線を泳がせながらも言葉を濁す。
「おや、それは大変でしたね」
スタッフはの反応を楽しむかのように、さらに笑みを深めた。
その瞳の奥には事務的な関心とは違う、何かもっとドロドロとした卑俗な愉悦の色が滲んでいる気がした。
「でも、それだけ良いデータが取れているということです。……それでは、今日もお仕事、頑張ってくださいね」
スタッフはそう言って、部屋の明かりを消した。
◇
巨大なスクリーンに、映画のタイトルが映し出される。
だが、そのタイトルロゴは、昨日までの血塗られたおどろおどろしいものとは、少し雰囲気が違っていた。
どこか艶めかしく、淫靡な色香を漂わせるデザイン。
(……? 何か、雰囲気が違う……?)
不審に思いながらも、映像が始まった。
スクリーンに映し出されたのは昨日までと同じ、ゾンビが蔓延る終末世界。
だが、内容は決定的に違っていた。
ストーリーの主軸は生き残った美しいヒロインがゾンビたちに組み伏せられ、服を剥ぎ取られ、その悍ましい肉体で陵辱される——そんなエロティックで凌辱的なシーンが描かれていたのだ。
「……嘘、でしょ……?」
は、目を見開いたまま固まった。