夢蝕のデバッグ 〜ゾンビと淫触に墜ちる高額アルバイト〜
第3章 バイト2日目 〜ゾンビ輪姦〜
夕食は彩り豊かな高級寿司だったが、やはり味はほとんど分からなかった。
ゾンビ映画の鬱展開とゲームでの恐怖、そして昨夜の夢の不快感が頭の中をぐちゃぐちゃにかき回していたからだ。
「……お風呂、入ろ」
ホテルのような浴室で念入りに身体を洗う。
特に、夢の中で触れられた気がした場所を、皮膚が赤くなるほど強くこすった。
「大丈夫。全部、夢だから。ゲームのしすぎで見ちゃった、ただの悪い夢……」
そう自分に言い聞かせ、バスローブを羽織って寝室へ戻るとカチャ、とドアが開く音がした。
「失礼します。さん、今夜のハーブティーをお持ちしました」
運んできたのは、昨日とは違う男性スタッフだった。
彼はのバスローブ姿を一瞬だけいやらしい目つきで舐めるように見ると、すぐにいつもの事務的な笑みに戻った。
「あ……ありがとうございます」
は本能的な嫌悪感から、少し身を引いてカップを受け取った。
「今夜のブレンドは、特に精神的な安定を促し、深い眠りをサポートする効果が高いものです。昨夜は悪い夢をご覧になったとのことですので、ぜひ残さず飲んで、ゆっくりお休みください」
「はい……」
スタッフは一礼して部屋を出て行った。
残されたはカップから立ち上る昨日とは少し違う、濃厚で甘ったるい香りを嗅いだ。
(精神安定……。昨日の夢、やっぱりスタッフさんにも心配かけちゃったかな)
申し訳ない気持ちと今夜こそは安らかに眠りたいという強い願いから、は一息にそのハーブティーを飲み干した。
甘くて、少し痺れるような味——。
「……あれ? 味が……」
そう思った瞬間、昨日よりもはるかに強烈な眠気が押し寄せてきた。
「ん……嘘……なんだか、酷い眠気が急に……」
VR機器を装着したかどうかも定かではないまま、はベッドに崩れ落ち、意識が泥の中に引きずり込まれるように急速に遠のいていった——。