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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


雄英体育祭、当日。
朝から、スタジアムは異様な熱気に包まれていた。
観客席を埋め尽くす大勢の観客。
テレビカメラ。
そして、会場のあちこちに見えるプロヒーローたち。
雄英高校の体育祭は、もはやただの学校行事ではない。
全国から注目される、一大イベントだった。

「さあ、いよいよ始まります!」
実況席から、プレゼント・マイクの声が響き渡る。

「今年の雄英体育祭、一年生の部からだァァ!!」
観客席から、大歓声が巻き起こった。
スタート地点には、一年生たちが並んでいる。
ヒーロー科、サポート科、経営科、普通科、各科の生徒たちが一堂に集まる中、ひときわ多くの視線を集めているのは
「1-Aだ!」

観客たちの声が飛び交う。
その視線が、一斉に自分たちへ向けられているのを感じながら、彼女は静かに息を吐いた。

(……やっぱり、目立つな)
USJ襲撃。

そこで彼女は、クラスメイトたちの前で自分の個性をほとんど隠さず使用した。
そして今日、雄英体育祭という全国規模の舞台。
当然、プロヒーローたちも生徒一人ひとりの戦闘能力を見ている。
個性、判断力、身体能力、戦闘時の思考、この場にいるだけで、自分の能力を分析されることになる。
できることなら、目立ちたくはない。
余計な注目を集めるつもりもない。
ましてや、自分の力をすべて晒すなんて論外だった。
けれど、彼女は視線を前へ戻した。

公安から与えられた任務。

体育祭には、全国から人が集まる。
プロヒーローも、関係者も、敵側の人間も。
だからこそ、ここで得られる情報は多い。

誰が誰を見ているのか。
誰が不自然な動きをするのか。
誰が、誰と接触するのか。
彼女はそれらを見極めなければならない。

(目立ちたくない、なんて言ってる場合じゃないか)

公安から与えられた任務を全うする。
そのためなら――

「……やるしかない、ね」
小さく呟く。

ほんの一瞬だけ、公安として任務に臨む人間の目に変わる。
けれど、それも一瞬だった。
すぐにいつもの柔らかな表情へ戻る。

(ただし、やりすぎない)

必要以上に力を見せない。

必要以上に目立たない。

それでも、必要な情報は確実に拾う。

そのための最適解を、彼女はすでに頭の中で組み立て始めていた。
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