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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


放課後
一年A組の教室を出たところで、いつもとは違う空気が漂っていた。

「……人、多くない?」
上鳴が廊下を見回す。

その言葉通りだった。
A組の教室の前には、いつの間にか人だかりができている。
ヒーロー科B組の生徒だけではない。
普通科、サポート科、経営科、普段なら、ほとんど交わることのない学科の生徒たちまで、A組を見に来ていた。

「なんだよ、これ」

「USJでヴィランと戦ったって聞いたから、どんな奴らか見に来たんじゃない?」

「体育祭もあるしな」
そんな声が飛び交う。

雄英体育祭。
その結果次第では、普通科など他学科の生徒にもヒーロー科への編入の道が開かれる。

だからこそ、彼らにとってA組は、ただの同級生ではない。
――倒すべき相手。
――越えるべき壁。
そして、自分たちの可能性を測るための格好の観察対象だった。

「へぇ……」

彼女は教室の奥から、その光景を静かに眺めていた。
帰り支度をしながら、周囲の人間を観察する。
視線、表情、立ち位置、A組に対する感情、純粋な興味、羨望、敵意そして――野心。
その中でも、一際目立っていたのが爆豪だった。

人だかりを前に、爆豪が露骨に顔をしかめる。
「見世物じゃねぇんだぞ、モブども」

「爆豪くん、そういう言い方は――」
飯田が眼鏡を押し上げる。

しかし爆豪は止まらない。
「体育祭で分からせてやる」

口元を吊り上げる。
「俺が一位だ」

「また言ってるよ……」
切島が苦笑する。

「当たり前だろうが!」
爆豪は周囲を睨みつけた。

「俺より上に立つ奴なんざ、ここにはいねぇ!」
その言葉に、周囲から小さなどよめきが起きる。



――その時だった。
「……へぇ」


人だかりの後方から、低い声がした。

「ヴィランと戦ったって聞いたから、どんな連中なのかと思って見に来たけど」
声の主が、ゆっくり前へ出る。
紫がかった髪、眠たげにも見える目、淡々とした表情。
普通科の生徒だった。

「A組って、こんな輩の集まりなのか」
空気が変わった。
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