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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第4章 雄英体育祭編


爆豪は彼女を見た。

彼女はまだ、クラスメイトと笑っていた。
その穏やかな顔が、妙に癪に障る。

あんな顔をしているくせに。
USJでは、あんな目をしていた。
冷たく、鋭く、ただ目の前の敵を見据えていた。

(……もう一回、あの目をさせてぇ)

ふと、そんな考えが頭に浮かぶ。

爆豪は自分でも気づかないうちに、拳を握り込んでいた。
――ドン。
隣の机がわずかに揺れる。

「爆豪?」

切島に声をかけられて、爆豪は顔を上げた。

「……何でもねぇ」

そう言いながら、彼女から目が離せない。
その視線に気づいたのか、彼女がこちらを見る。

一瞬、目が合い、視線が交わる。
爆豪の口元が、ゆっくりと歪んだ。
「…………」
彼女は小さく首を傾げる。
何を考えているのか分からない。

それがまた、爆豪を刺激した。



――早く、早く戦いてぇ。

体育祭なんて待っていられないほどに。
今すぐこの教室で爆発をぶちかまして、あの得体の知れない個性と真正面からぶつかってみたい。

けれど、そんなことをすれば相澤に止められる。
だから、耐える、拳を握る、奥歯を噛む。
 
(待ってろ)

言葉にはしない。 
まだ、声をかけるつもりもない。
ただ、体育祭で対戦相手として名前が呼ばれた瞬間。 
その時だけは、遠慮するつもりなど、微塵もなかった。

(てめぇが何隠してようが知ったこっちゃねぇ)
(その個性がどんなもんだろうが――)




爆豪の瞳が、ぎらりと光る。


(俺の爆発で、ぶちのめしてやる)



それは敵意でも殺意でもない。

ただひたすらに、強い相手と戦いたい。

自分の力をぶつけたい。勝ちたい。

そして――
自分がどこまで行けるのか、確かめたい。


 
その純粋で荒々しい戦闘欲だけが、爆豪勝己の身体を熱くしていた。
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