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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第15章 死穢八齋會


その一連のやり取りを見ていたクラスメイトたちも、上鳴の視線の先を追った。

そして、次々に動きを止める。

赤く火照った頬。

薄く汗ばんだ肌。

潤んだ瞳。

辛さをこらえるためか、いつもより少しだけ速くなった呼吸。
そのうえ、本人は至って真面目に、目の前のカレーを完食しようとしている。

普段の彼女からは想像もつかない、無防備な姿だった。

「…………」

一瞬、食堂が静まり返った。

その沈黙を破ったのは、やはりというべきか、峰田だった。


「お、おいおいおい!!おもちのその顔、18禁じゃねぇ!?」


興奮した声が食堂に響き渡る。

「峰田最低!!」

左隣にいた芦戸が、即座に彼の頭を叩いた。

「いってぇ!!何すんだよ!」

「何すんだじゃないでしょ!あんた、どこ見てんの!?」

「いや、だって見ろよ!あの顔!あの潤んだ目!あれはもう反則だろ!!」

「黙れ、変態!!」

芦戸は怒鳴りながら、おもちの顔を両手で覆い隠した。

「ちょっと!?」

突然視界を塞がれたおもちは、困惑した声を上げる。

「芦戸さん、前が見えないんだけど……」

「見なくていいの!とにかく、今は隠れてて!」

「でも、カレー食べられない……」

「そこ!?」

思わず、周囲からツッコミが飛んだ。

「いや、だって……」

本気で困っているらしい彼女に、芦戸は頭を抱えた。
そのときだった。

「……大丈夫か?」

落ち着いた声が、すぐそばから聞こえた。


轟が立ち上がり、二人の間に入ってくる。

「顔、かなり赤いぞ」

そう言うと、彼は芦戸の手をそっと外し、おもちの顔を覗き込んだ。

そして、ごく自然な動作で、彼女の頬に右手を添えた。

ひやり。
氷の個性によって冷やされた手のひらが、火照った頬に触れる。

「……これなら、少しは楽になるだろ」

あまりにも自然な気遣いだった。

まるで、こうすることが当たり前であるかのように。

「…………」

「…………」

女子たちの動きが止まった。


次の瞬間。


「「「キャーーーーーーッ!!!」」」
食堂に黄色い悲鳴が響き渡った。
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