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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第15章 死穢八齋會


その言葉は、彼女が想像していたどんな反応とも違っていた。
怒られると思っていた。

責められると思っていた。

自分が築いてきた関係は、秘密を知られた瞬間に崩れるものだと思っていた。

なのに、彼らは違った。

秘密を知ったうえで、それでも一緒にいたいと言ってくれた。
もっと知りたいと言ってくれた。

助けたいと、手を差し伸べてくれた。

彼女は、ゆっくりと二人を見比べた。

「……あなたたち、変わっているわね」

かすかに笑う。

「普通なら、もっと怒るでしょう?自分たちが騙されていたと知ったら、信じられなくなるものじゃない?」

「怒ってねぇとは言ってねぇだろ」

爆豪が即座に返す。

「そこは、ちゃんと怒ってるんですね……」

緑谷が苦笑する。

「当たり前だろうが!」

そのやり取りに、彼女の口元がわずかに緩んだ。
ほんの少しだけ。

いつもの彼女らしい表情が戻る。
その様子を、オールマイトは静かに見守っていた。
彼女が公安に所属していることを知った時、彼は彼女を守りたいと思った。

危険な任務から遠ざけたい。

これ以上、ひとりで背負わせたくない。

そう思った。

だが、目の前の二人は、違う形で彼女に手を差し伸べていた。


彼女の選択を否定しない。


彼女の秘密を無理に暴こうとしない。


ただ、彼女が一人で抱え込まないように、自分たちにも分けてほしいと伝えている。


それは、オールマイトが彼女に伝えたかったことと、どこか似ていた。


けれど、彼らの言葉は、彼女の心へ届くまでがあまりにも早かった。


「…………」


彼女は、俯いた。

困ったように眉を下げる。


「……私、もっと非難されると思っていたわ」


小さな声だった。


「秘密を隠していたことを責められて、今までのことも全部、嘘だったんじゃないかって思われると……」


そこで、言葉が途切れた。

喉の奥が、詰まる。

胸の奥に押し込めていたものが、ゆっくりと形を変えていく。

ずっと、ひとりで耐えてきた。
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