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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第15章 死穢八齋會


誰にも踏み込ませない。

誰にも触れさせない。

そうやって、自分の内側を守ろうとしている。
ならば、どうする。

無理やり聞き出すか。

問い詰めて、無理にでもこちらを向かせるか。


……いや。


そんなことをすれば、あいつはもっと遠くへ行く。
爆豪は舌打ちを飲み込んだ。

本当なら、今すぐにでも腕を掴んで問いただしたい。
何があった。
何を隠している。


どうして、俺には何も言わねぇ。


そう聞きたい。

けれど、彼女が話したくないのなら。

今はまだ、話せないのなら。
無理にこじ開けることが、正しいとは限らない。

爆豪は、そう考える自分にも苛立っていた。

待つなんて、性に合わない。
誰かの出方を窺うくらいなら、自分から動いて道を切り開く。


それが、これまでの自分だった。

それでも。

彼女のことだけは、力ずくでどうにかしたくなかった。

彼女が自分の意思でこちらを向いてほしい。
自分から、隣に来てほしい。


何かあった時、真っ先に頼る相手の一人になりたい。
誰にも言えないことを、いつか自分には話してくれたらいい。


そんな欲が、胸の奥に根を張っている。

「…………」

爆豪は、静かに息を吐いた。
今は、まだ分からない。

あいつが何を隠しているのかも。
その境界線を越えていいのかも。

ただ、ひとつだけ確かなことがあった。
今までの彼女なら、こんなふうに隙を見せないこと自体があり得なかった。


そして、そんな彼女の変化を、見て見ぬふりなどできなかった。

「……絶対、なんかある」

低く呟く。
今度は、確信だけではなかった。
その言葉の奥には、誰にも気づかれたくない感情が隠れていた。


――何があっても、放っておけねぇ。
彼女が自分から話してくれる日まで、待つことになるのかもしれない。

それでも、目を離すつもりはなかった。

好きな女が、一人で何かを抱えている。

その事実だけで、爆豪勝己にとっては十分すぎるほど、気に食わないことだった。
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