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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第15章 死穢八齋會


壊理は、緑谷の腕からミリオへと託されていた。

「大丈夫だよ、壊理ちゃん。もう大丈夫だからね」

ミリオは傷だらけの身体で、それでもいつものように明るく笑いかけた。腕の中で震える少女を、今度こそ守り抜く。その決意を胸に、彼は壊理をしっかりと抱き締める。 その瞬間だった。 乾いた銃声が、地下空間に響き渡った。

「ルミリオン!!」

緑谷が叫ぶ。 壊理を狙って放たれた銃弾。その軌道に気づいたミリオは、咄嗟に少女を庇い、自らの身体を盾にした。 銃弾が彼の身体を貫く。

「っ……!」

一瞬、ミリオの表情が歪んだ。 撃ち込まれたのは、ただの銃弾ではない。壊理の血液から精製された、個性を消失させる薬剤だった。 長年、ヒーローとして磨き上げてきた力。それが、音もなく失われていく。 それでも。


「……壊理ちゃんは、渡さない」


ミリオは腕の力を緩めなかった。 個性を失おうとも、身体が傷つこうとも。目の前の少女だけは、絶対に手放さない。 その姿を見た壊理の瞳が、大きく揺れた。 けれど、少女の心に深く刻み込まれた恐怖は、そう簡単には消えてくれない。


「壊理」


低く、冷たい声が響く。 治崎だった。

「こっちへ来い」

その声を聞いた瞬間、壊理の身体が強張った。 何年もの間、彼女を支配し続けてきた声。逆らえば何が起こるのか、痛いほど知っている声だった。



「お前がどこにいるべきなのか、分かっているだろう」



治崎が手を差し伸べる。

「戻ってこい」

壊理の小さな身体が震えた。ミリオの服を握る指から、少しずつ力が抜けていく。

「壊理ちゃん……!」

緑谷が一歩踏み出した。

「戻っちゃ駄目だ!」

治崎の視線が、鋭く緑谷を射抜く。

「黙れ、小僧」

次の瞬間、地面が激しく隆起した。

「っ、緑谷!!」

サー・ナイト・アイが叫ぶ。 治崎の個性によって変形した地面が、容赦なく彼らへと襲いかかる。緑谷は攻撃をかわしながら壊理を救おうとするが、治崎の攻撃は止まらない。
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