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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第15章 死穢八齋會


壊理を抱えている以上、ミリオの目には敵として映るはずだった。

案の定、ミリオの視線が彼女へ向けられた。

そして、その腕の中にいる壊理を見つけた瞬間、彼の表情が一変する。

「……壊理ちゃん!」

彼は、少女を抱いている女の顔を鋭く睨みつけた。
ミリオにとって、おもちは治崎の仲間にすぎない。


あの日、路地裏で壊理を抱きしめていた女。治崎と一緒にいた、正体の分からない構成員。


彼女が壊理を守っているなど、知る由もなかった。
ミリオは傷ついた身体を奮い立たせ、一歩前へ踏み出した。


「その子を離せ!!!」


地下通路に、彼の叫び声が響き渡った。


壊理の身体が、びくりと震える。
おもちは反射的に少女を抱きしめた。
その動きを見たミリオの目が、さらに険しくなる。


「聞こえなかったのか! その子を離せ! 壊理ちゃんは、お前たちの道具じゃない!」


怒りと焦燥が入り混じった声だった。
自分が傷つくことなど、彼は少しも気にしていないのだろう。


目の前の女を突破しなければ、壊理を救い出せない。
そう判断しているのが、痛いほど伝わってきた。


おもちは、ミリオを見つめた。

今すぐにでも、正体を明かしたかった。


違うの。
私は敵じゃない。
この子をずっと守ってきたのは、私なのだと。

けれど、それはできない。

治崎の目の前で正体を明かせば、何が起こるか分からない。

彼女がこれまで積み重ねてきた工作も、壊理を研究室から遠ざけてきたことも、すべてが水の泡になりかねない。
だから彼女は、唇を引き結んだまま、ミリオの怒りを受け止めた。


腕の中で、壊理が小さく顔を上げる。
ミリオの姿を見つめる瞳が、揺れていた。

あの時、路地裏で自分を助けようとしてくれた人。

自分を抱きしめてくれた、優しいヒーロー。

その人が、今、自分を助けるためにここまで来てくれた。

壊理は何かを言おうとした。
しかし、治崎の存在を思い出したのか、すぐに口を閉ざしてしまう。



その様子に気づいたおもちは、少女の背中を優しく撫でた。
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